2月宮城亮のクラブ経営サロンレポート

先日行われた「宮城亮クラブ経営サロン」について、私自身の備忘録としてこの記事を残しておきたいと思う。

参加した会員さん、今回参加出来なかった会員さんにとっても、振り返りや学びのヒントになれば嬉しい。

noteやブログの様に、知らない人が読んで楽しむということは全く意識していないので、その辺りは今回の記事はご理解頂きたい。

それでは早速書き始める。


設立準備中オーナーさん達の悩み

参加者の中に、複数名設立準備中クラブオーナーがおり、彼らの現状の悩みをシェアして頂いたところ、下記の様な問題が浮き彫りになった。

■そもそも総合型スポーツクラブとは、どの様な状態になれば「総合型スポーツクラブ」として認められるのか?(ここでいう認められるとは、各県HPの総合型スポーツクラブ一覧に名を連ねる事。)

宮城:総合型スポーツクラブは、現在登録認証制度を進めているが、現状これと言って 名乗るための決まりはない。今から私たちは総合型クラブです!と宣言したらそうなる。ただ、各県HPへの掲載などは下記の様な流れになるのが一般的である。

・各県の総合型スポーツクラブ連絡橋議会に加盟する。

・toto助成金を活用する。

・広域スポーツセンターへ相談

結論上記3つのうちどちらかで、各県のクラブアドバイザーもしくは広域スポーツセンターと接触し、自分達も総合型クラブとして活動していることを伝え、相談したら可能である。

しかし、特にこのHPに掲出されたからと言って、仕事が来るわけではない。

ただ、この様な公的団体のHPに名称が掲出されると、役所に営業に行った際に信用度は多少上がるかもしれない。

大切なことは、地域課題の解決をスポーツで行うということなので、自分達のクラブが担う役割を明確にし、行政にそれができるということを証明することである。

その為には、基本的な会計報告、安全確保義務があり、これらに加えて自クラブのリソースが必要になる。

■設立準備委員会のメンバー選定にかなり苦戦している。

宮城:設立準備委員会のメンバーは、悪魔でも設立の準備を行うメンバーであり、設立する前に地域の人への周知をすることや、アドバイスをもらう位が仕事である。設立後に雇用しなければならないとか、そういったものではない。

参加メンバーで10年以上クラブ経営されているTさん:自分達は、正直家族や親戚それに友達など本当に近い人達にお願いをした。地域の人と簡単に言ってもハードルも高いし、それによってスピードが落ちるくらいなら、すぐに設立してその後認知や改善をした方が良いと思う。

参加メンバーで最近toto申請したFさん:僕らも近い人にお願いをした。ただ、自分の親が公務員ということもあり、準備メンバーに入れていたので、役場での決済はスムーズだったように思える。

以上の様な話があった。

あまり、几帳面にならず、まずは近い友人を集めて進めてみてはどうかと思う。また、オンライン参加でよければ、私もいつでも準備メンバーとして参加するので、声をかけてください。もちろんサロンメンバーさんであれば、無報酬でお手伝いします。

地域課題解決の一歩として地域に入り込むためには。

■行政や地域から認知してもらう為にはどの様な策があるか?

宮城:基本的には、各市町村が出している総合計画や地域振興計画を見ると、その地域の課題を知ることができる。もちろんこれらの行政が認識している地域課題意外にも、あなた自身が思う地域課題に取り組むことも良いと思う。

2年後に部活動が民営化される動きがあるが、そのあたりについてはクラブとして参加しやすいと思うが、実際に元教員の立場から思う課題はあるか?

参加メンバーで元教員・今後クラブを設立を考えるMさん:自分が教員の時は、やはり部活動は様々な問題を抱えていた。外部指導者が顧問の先生を悪く行ったりなど、なかなか共存してうまくやっていくのは難しいと思う。

宮城:小学校の体育の授業など、高齢の教員などが指導する場合に実際問題はないか?学校体育が原因でスポーツが嫌いになる生徒も多い様だが?

参加メンバーで元教員・今後クラブを設立を考えるMさん:その問題はあると思う。ただ、外部の人間を学校内に入れるのは、なかなか学校側は抵抗があるのではないか?また予算を取るのも難しいと思う。

宮城:Tさんのクラブは、以前小学校の体育授業に出向いていっていたと思うが、どのように行っていたのか?

参加メンバーで10年以上クラブ経営されているTさん:自分達の場合は、まずはPTA行事など、保護者の行事から入っていって、その中で学校の教員とも話をする様になり、学校の先生が困っている時に、助けに行くという形で実施した。もちろん無償で指導を行った。その際クラブのチラシを配布させてもらった。

宮城:無償で入っていくというのはとても良い方法だと思う。クラブのチラシ配布も効果的だが、以前所属していたらJクラブが小学校に指導へいった際も、スポンサー様から小学校の中でスポンサーPRができるのは大変喜ばれた。

まずは、信頼獲得の為にも、小学校や保育園・幼稚園などへ体育指導などから入ってみるのも効果的だと思う。同じように老人ホームやデイサービスなどの高齢者施設も良いと思われる。

クラブの引継ぎや解散・横展開(フランチャイズ化)について。

■設立するハードルの高さに今後ずっとやらなければならないのか?という先行きの不安もあるのではないかと思うが皆さんはどうか?

宮城:これまで話した通り、明日からでも総合型クラブと名のって活動できるような状況ではあるが、なかなかそうならないのは、長期的なビジョンやどこまで自分が関わるのか?責任は?という不安があるのではないかと思うが、皆さんはどうか?

参加メンバー:やはり将来的な収入などに不安はある。

宮城:Tさんの所は、設立から10年以上が経過し、今後のことをどう考えているか?

参加メンバーで10年以上クラブ経営されているTさん:実は、そのことについて考えている。もう少し時間はかかるが、サッカースクールを中心に活動している理事に、そのままスクール全体を引き継ごうかとも考えている。その中で、フランチャイズの様に数%をクラブに入れてもらい、クラブはこの様な収益を出すクラブを育てて、そのみんなから集めたお金を活用し、支援が必要な活動やスクールのサポート、地域課題解決のために使えないか?とも考えている。

宮城:そうなると、全国様々な場所に融資もしながら、同じ理念をもったクラブを展開することが可能ですね。とても良いアイディアだと思います。

最後に・・・

■ふるさと納税の活用について

参加メンバーで沖縄県でふるさと納税業務を行っているFさん:最近うちのふるさと納税返礼品で、スポーツクラブの場所のレンタルやスクール参加費を返礼品にするという動きが出てきた。皆さんの日々の活動を知ってもらうだけでも意味があるので、ぜひ返礼品登録をしてみたらどうか?

宮城:ふるさと納税は3つの取り所がある。1返礼品の出品、2寄付受付業務、3行政の寄付の使い道でスポーツ事業を行ってもらう。この3つのうち誰でもすぐ始めやすいのが返礼品の出品。クラブメンバーから商品を集めても良いしクラブの商品を出品してもいいので、是非地域の税金集めに協力してみてはどうか?


2月のクラブ経営サロンの大きなトピックスは以上。

表に発表できるのはこの程度だが、私自身も今回は大きな学びがあった。

そしてまたビジネスのヒントをもらった。

やはり、課題のある所にビジネスあり。

地域課題の解決は、スポーツビジネスの成長に置いて、大きな鍵を握っている。

 

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