私はクラブ経営を行いながら、クラブを作る方々にアドバイスをさせて頂いている。
この「先を行くと仕事」と、「後押しするという仕事」、同じクラブの仕事でも全然違う。
自らのクラブ経営は、これまで約10年以上も様々なクラブに携わってきたが、本当に失敗の連続だったのではないか?と今振り返ると思う。
私自身は、間違っていない!という自信があっても、世の中的には「何お金にならない事やってるの?」という評価だったと思う。
道に迷ったり、引き返したり、道なき道を進んだり・・・
私個人的には毎日楽しかったんだが、きっとまわりの仲間には苦労もかけたと思う。
最近になって、Jリーグも「Jリーグをつかおう!」というテーマで、社会連携を促進しているが、私たちがJリーグでホームタウン活動3年連続1番になった時は、この様な社会との繋がりや地域での活動を評価されることはほとんどなかった。
https://www.jleague.jp/sharen/about/
しかし、これらの経験があるからこそアドバイスをすることができる。
”俺の話を聞け!!”
という言葉には、失敗経験に裏打ちされた自信がある。
当時は失敗だったと思えた事が、世の中の価値観が変わって魅力あるコンテンツになることはよくあることなのである。
もちろん、俺は10年も前からやってるんだ!凄いだろ!なんて言いたい訳ではない。
その時その時代に、チューニングし大きなビジネスになった訳じゃないからだ。
しかし、この様な経験から失敗することはマイナスな事ではないという事がわかった。
また、失敗があったから話せることも多くある。
いや、成功と失敗の両方を経験したからこそアドバイスができるのである。
成功だけだと、再現性のない偶然の話で終わるかもしれないが、失敗があることで、成功の根拠をお話することが可能である。
そう考えると、失敗は先を確認する作業なのかも知れない。
まずは、進んでみてこの道は進めない!という事を確認したという事だ。
例えば、この先は川が流れていて進めない!ほかの道を探そう!という具合だ。
しかし、時が流れその川に橋が架かっていたという事もある。
道は進めなかったとしても、川が流れている地形を知ることは、後に絶対大きな役に立つ。
地域との連携もそうだ。
当時評価されなかったが、その経験があるからこそ、私はスポーツクラブにおける地方創生の可能性やツールとしての価値を理解することができた。
スポーツクラブは、地域の方が活用すべきツールだ。
地域にどの様に使われるかを考えることも、またクラブづくりだと思う。
あなたも、その視点をもってクラブづくりを考えてみて欲しい。
Plus Nine株式会社 宮城亮
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